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都心部で進む超高層木造建築 ― 日本の木造建築はどこまで可能になるのか?
近年、日本国内で「中高層木造」や「超高層木造」への挑戦が加速しています。
これまで木造建築は低層(1〜2階)というイメージが一般的でしたが、技術革新により、
都市の真ん中でも木造の中高層ビルが実現する時代になりつつあります。
本記事では、国内で進む木造高層化の動きと、最新の事例を中心に解説します。
都心部で木造高層化が進む理由
日本の都市で木造建築が注目される背景には、次のような要因があります。
① 脱炭素社会の実現に向けた木材利用の促進
木は炭素を蓄える「カーボンストック効果」があり、
建物として利用することで 長期的なCO₂固定 が可能になります。
国としても木材利用を推進する政策を加速しており、都市部にも波及しています。
② 新しい耐火・構造技術の進化
CLT(直交集成板)やLVL(単板積層材)の高強度化、
木と鉄・コンクリートを組み合わせた ハイブリッド木造 により、
従来では不可能とされた高さ・耐火性能がクリアされつつあります。
③ 都市の景観価値・ブランド価値の向上
木造は温かみや自然性があり、
オフィスや商業施設に “差別化とブランド性” をもたらすとして、
大手デベロッパーも積極的に採用を始めています。
|国内で進む木造中高層・超高層プロジェクト(国内事例)
ここからは 日本国内の代表的な事例 を紹介します。
① PORT PLUS(横浜市)
地上11階、高さ44m(国内最大級の純木造高層)
横浜みなとみらい地区に2022年に完成したPORT PLUSは、
“純木造で地上11階” という日本の木造高層化を象徴する建物です。
- 構造:CLTを用いた現代木造
- 用途:オフィス、研修施設
- 特徴:三菱地所が“木造超高層”への技術開発の中核拠点として運用
「木造でここまでできるのか」と業界内外で大きな話題となりました。
② 竹中工務店「木造ハイブリッド構造のオフィス」(大阪・東京)
竹中工務店は木造ハイブリッド構造の先駆者で、
オフィスビルの柱や梁に 集成材+鉄骨 を組み合わせた建物を複数実現しています。
- 木の温かみを活かしつつ、高層建築に必要な耐力を確保
- 大規模木造の実証研究として都市部で評価が高い
ハイブリッド構造は日本の都市木造の今後を切り開く重要な技術となっています。
③ 三菱地所「日本橋の木造再開発計画」
三菱地所は日本橋地区で 都市型木造再開発 を推進しています。
- 都市部の複合施設の一部を木造化
- 耐火木造技術の積極採用
- 都市景観と環境価値の両立が狙い
今後、都心の大規模再開発で木造部分を組み込む流れが広がると考えられています。
④ 国土交通省による「中大規模木造の推進」
建物単体ではありませんが、
国として 中高層木造建築を増やす政策 を強力に進めています。
- 公共建築物の木造化
- 技術基準の整備
- 補助金制度の充実
政策が追い風となり、都市部の民間プロジェクトにも木造化が加速しています。
|都心部で木造高層化がもたらすメリット
国内事例に共通しているのは、木造化によって次の価値が生まれていることです。
- CO₂排出量が大幅に削減
- 利用者の心理的快適性の向上(木質空間の効果)
- 都市のブランド価値向上
- 都市再開発の差別化要素になる
- 木材産業・林業への波及効果が期待できる
特に環境価値と快適性を両立できる点は、都市部のビルにおいて強力な魅力となっています。
|木造高層化はどこまで進むのか?
日本では現時点で「純木造の超高層(20階〜)」は制度上のハードルが残りますが、
ハイブリッド木造を中心に“15〜20階程度”は現実的なラインと考えられています。
技術開発は進んでおり、
将来的には日本でも“本格的な木造タワー”が建つ可能性があります。
|まとめ:超高層木造は、日本の都市建築の新しい選択肢に
国内の木造中高層化は、環境価値・技術革新・都市の魅力づくりの観点から、
今後ますます広がっていくと予想されています。
木造=低層という時代は終わり、
木造は都市の新しいスタンダードへと進化しつつあります。
ウッドビスタは大規模木造建築の専門企業として、これからも木とともに未来をつくる取り組みとコストを抑えた木造建築を提供していきます。
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今回は以上です。ありがとうございました。
大規模木造建築
ウッドビスタ
担当:平澤夢厳
