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2024年11月18日
大規模建築は木造の時代!市場規模や推進される背景も解説!
こんにちは!
大規模木造建築「ウッドビスタ」担当の富田です!
公民館や福祉施設、アパート、倉庫などの大規模な施設は鉄骨やRCで建てることが当たり前だと思っていませんか?
実は近年、これらのような規模の大きい建物の木造化が進んでいます。
今回は大規模建築の定義の紹介と市場規模、大規模建築の木造化の背景について紹介していきます!
|大規模建築物とは
冒頭で紹介した施設は「大規模建築物」に分類されることが多いです。
大規模建築物とは建築基準法第6条1項二号に規定される建築物のことで、木造建築では以下のいずれかに当てはまるものが該当します。
・高さが13mを超える
・軒高が9mを超える
・階数が3階以上
・延べ面積が500㎡を超える
|非住宅木造建築の市場規模
※国土交通省:建築着工統計より作成
上記は、非住宅木造建築の市場規模の推移を床面積ベースで示したものです。2010年から右肩上がりの傾向が続いています。
2020年前後は新型コロナウイルスやウッドショック(※)の影響で市場規模が減少しました。しかし、その後は新型コロナウイルスの影響も緩和され、木材の価格高騰にも歯止めがかかったため、非住宅木造建築の市場規模は2023年以降も増加していく見込みです。
※ウッドショック:2021年前半に起こった、木材需要の急増や供給の滞りにより木材価格の急激な高騰
|大規模木造建築が推進される背景
大規模建築の木造化が進んだ背景を2つ紹介します。
建築基準法の改正
1つめは建築基準法の改正に伴う規制緩和です。
建築基準法が制定された1950年から1999年まで、大規模建築は鉄骨が常識でした。
2010年に公共建築物の木材利用を推進する法律(木促法)が施行され、公共建築物の木造建築が推奨されるようになってきます。2015年には木促法が改正され、さらに3000㎡以上の建築物の木造化が可能となりました。
先ほど示したグラフからも、2010年から2015年前後で伸び率が高いことがわかります。
さらに2018年の建築基準法改正で大規模建築も木造で建てることが可能となり、2021年の改正では民間の大規模建築物も木造で建築することが可能となりました。
このように、大規模建築を鉄骨で建てることが当たり前だった時代は終わり、今では木造で建てることが推進されてきています。建築技術の進歩はもちろんですが、環境への配慮や持続可能性が注目されています。
SDGsへの貢献
2つめはSDGsへの貢献です。
様々な業種でSDGsへの取り組みが行われていますが、建築業界も例外ではありません。
実は、大規模建築の木造化は温室効果ガスの排出削減や地域森林の保護にも大きく貢献します。
鉄骨(S)や鉄筋コンクリート(RC)と比較して、木材は製造時に排出する二酸化炭素の量が少ないです。建築資材の製造時に温室効果ガスの排出量が少ないのは鉄骨やRCではなく木造なのです。国産材料を使用すれば資材輸送時の温室効果ガスの排出量をより削減することも可能です。
十分に育った木を切り倒して資材として利用し、新たに若い木を植えることが環境に優しいのも理由の一つです。十分に育った木は二酸化炭素を十分に吸収しないため、切り倒して新しい木を植える方がより多くの二酸化炭素を吸収できるためです。
木は炭素を留めておくことができますが、それには限度があります。
空気中の二酸化炭素を十分に吸収した木を資材として利用し、新たな木を植えてさらに空気中の二酸化炭素を吸収する。このサイクルが空気中の二酸化炭素の増加抑制に貢献できます。
|まとめ
今回は大規模木造建築が推進される背景と木造非住宅の市場規模を紹介しました。
大規模木造建築の市場規模は2010年から右肩上がりで、今後も市場は伸びていくと思われます。建築基準法の改正や技術の発展により木造化が進み、特に2018年以降、民間でも木造での大規模建築が可能になりました。また木材は鉄骨と比較して、製造時の温室効果ガス排出量が少なく、SDGsに貢献する材料です。環境配慮や持続可能性の観点からも、大規模施設の木造化は注目されています。
今回は以上です。ありがとうございました!
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2024年01月22日
大規模建築物件において、木造建築でなぜコストダウンにつながるのか~鉄骨RCと比較してコストダウンできる理由~
皆様、こんにちは。
大規模木造建築「ウッドビスタ」担当の平澤です。
第一回の今回は、弊社「ウッドビスタ」もそうなのですが、大規模建築においても木造造が鉄骨・RCと比較してコストが安く建築可能である理由をお伝えさせて頂きます。
その理由は3点ございます。
①材料費が安く抑えられる
一般的に、コストを抑えるためにはまず資材を安くすることが最重要です。
資材を安くするためには、より世間に流通している一般的なものを活用することが最重要です。流通量から考えると、特殊な建築資材を使うより、「住宅用の一般流通材」を活用することが鍵となります。
もしかしたら、大規模木造において、鉄骨造やRCよりも木造の方がコストが高いという印象がある方もいらっしゃるかと思います。
それは、木造で大規模建築を実現するとために特殊な資材を活用した結果かも知れません。
実際は、きちんと建築を進めれば、木造こそが最も安く建築する方法です。
一般流通材であるプレカットを使い、規格寸法のある既成サッシを活用するなど、ほとんどの部材で木造の方が安くなります。
②基礎工事費が安くなる
木造建築は、基礎断面寸法が鉄骨RCと比べて小さくなります。
これによって、基礎工事の材料費、施工費が大幅に抑えられます。
また、鉄骨RCに比べて建物荷重が軽くなるため、地盤改良工事費用が安く抑えられる点も大きな特徴です。
新潟県など、地盤がゆるく地盤改良工事費が高額になりがちな地域では、圧倒的な優位点となります。
③工期短縮によるコストダウン
鉄骨造の場合、材料は設計に合わせた受注生産となるため、納品まで数か月の工期が掛かります。
その点、木造の場合、住宅向けの在来仕口用、在来金物用と一般化しており規格通りであればプレカット対応が可能なため工期の大幅短縮が可能です。
工期が短くなることにより現場管理費用、仮設費用、人工代が大幅に削減されます。
以上が、大規模建築においても木造造が鉄骨・RCと比較してコストが安く建築可能である理由です。
是非、ご検討されてはいかがでしょうか。
具体的な見積りや図面提案については、是非お気軽に当社にご連絡ください。
大規模木造建築
ウッドビスタ
担当 平澤夢厳▼続きを読む -
2023年09月21日
ウッドビスタを新潟県にオープンしました
新たに木造大規模建築専門として新潟県長岡市に誕生したウッドビスタです。
木造建築でお考えの方へ
メリット・デメリットをしっかりとお伝えしながら、お客様のご意向を伺い木造大規模建築を実現します。
見学会・相談会を随時予約受付中です!▼続きを読む